【雀の涙】SES（客先常駐）のボーナス事情！ボーナスなしの企業が多い理由とステップアップ指南

このページではSES企業（客先常駐）のボーナス事情について説明させていただきます。
SESエンジニアでボーナスが少ない、もしくはボーナスがないことで悩んでいる方は必見です。
以下のようなことを詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

SES企業（客先常駐）のボーナス事情について

SES企業のボーナス事情について説明させていただきます。
SES企業のボーナス事情は各社に多少のばらつきはありますが、基本的には似たり寄ったりです。
SES企業の場合、できるだけピンハネ率を上げる（単価を上げ、給料を下げる)ことが基本戦略ですからボーナスを景気よく払うという会社はまずありません。

入社間もないエンジニアのボーナス

SES企業に入社して間もないエンジニアは基本的にボーナスはもらうことができないと考えておきましょう。
SES企業を経営する側から言うと「稼いでこない社員は何の役にも立たない」という見方をします。
入社したばかりですと会社への貢献度は低いので当然ボーナスなど出さないのは当然です。

2年目以降のエンジニアのボーナス

入社して2年目以降のボーナスはどうでしょうか。
この時期のボーナスについては会社によっていくつかパターンがあります。

・ボーナスはゼロ
・ボーナスは寸志
・ボーナスはMax1か月分程度支給する

驚くことに、入社して2年目以降も入社当時とボーナスがあまり変わらないというケースは多いです。
一般的な感覚からするとボーナスの支給額は上がって当然と考えますがSES企業ではそうではありません。

また、ボーナスが一か月程度支給されている場合についても疑いの目を向ける必要があります。
その場合、以下の状況であることがほとんどだからです。

・月給が不当に安く抑えられている（年収でみたら相場よりかなり低い）
・エンジニアがめちゃくちゃ優秀で高単価で現場に入れるので、ピンハネしまくって一か月分くらいであればボーナスを出しても利益が充分にでる

大手企業や優良企業のボーナス平均は？

ここで大手企業や優良企業のボーナス平均についてお話してみます。
IT企業のボーナス金額については以下を参考にしてみてください。

ランキング順位/企業名/ボーナス額
1位 ソフトバンク 165万2,391円
2位 大塚商会 153万2,483円
3位 JBCC 122万0,280円
4位 兼松エレクトロニクス 120万4,316円
5位 TKC 114万6,221円
6位 富士通 109万9,200円
7位 アンリツ 107万6,733円
8位 富士通ネットワークソリューションズ 103万4,400円
9位 富士通マーケティング 97万7,100円
10位 オービック 97万7,000円
参考資料：日本経済新聞

中小企業になるほどボーナス平均は落ちる

一般的に大手企業と比較して、中小企業や事業規模が小さい企業はボーナス平均額は落ちます。
ではSES企業はどうか？で言うと、ほとんどが中小企業に分類されます。
身もふたもない話ですが、つまりはSES企業でボーナスを期待するほうがムダということです。

また、ボーナスだけでなく年収においても同様の事が言えます。
年収面を考えるとよほど所属しているSES企業に愛着があるなどの理由がない限り、わざわざ中小企業に所属するというのは非効率極まりない選択です。

SES企業（客先常駐）のボーナスの闇

次にSES企業のボーナスの闇として、知っておきたい知識を説明させていただきます。
SES企業を経営する側からでないと知らない知識をご紹介するので、派遣型で働くエンジニアは知っておきたい知識です。

同期入社でも支給額が全然違う

SES企業のボーナスの闇の一つが同期入社でも支給額が全然違うということです。
これはSES企業の「ピンハネできるエンジニアからはガッツリピンハネしてやろう」という基本姿勢によるものです。
もう少し具体的にいうとボーナスを払わなくても怒らなそうな人には払わないという企業さえあります。

さらにもう少し踏み込んだヤバい話もしておきます。
ボーナスの支給額は「お客様からの評価」が一つの査定基準です。
ただしお客様からの評価などエンジニアからは知りようがないですし、会社側からしたらいくらでも嘘をつけることです。
「あなたは頑張っているが、お客様からはもう少し積極性がほしい/スキルが欲しい/コミュニケーション力がほしいという評価です。だからボーナスがこの金額です。」
と言われたらエンジニアとしてはなすすべがありません。
以上がSES企業のボーナスの闇の話です。

ボーナスは支払う必要がない

ボーナスは支給しなくても法的に問題がありません。
大手企業や優良企業の多くは、業績が好調の場合それに連動して社員への還元や福利厚生の意味でボーナスを支給します。
ただしSES企業のように中小企業の派遣会社であればそもそもボーナスを支給しなくてもいいですし、経営者側としても払う必要がないとすら思っています。

このように、SES企業とその他の企業ではそもそも考え方の根底が違いますのでそもそもボーナスや年収を期待するということがお門違いといってもいいのです。
そういったことを知らない無知なエンジニアを集めて搾取しているビジネスモデルが闇、ということもできます。

ボーナスを上げたいのであればSESに転職しても無駄

SES企業の年収やボーナスに不満を抱き、同業他社に転職する人がいますがナンセンスです。
SES企業のビジネスモデルや根底の考え方は同じなので、転職して本質的な問題が解決することはないからです。

特にボーナスは年収に大きな影響を与えます。
すでに説明したように、年収をしっかり上げたいのであれば優良企業や大手企業に転職するという以外の選択肢はありません。

SESから脱出してボーナスのある生活へ

最後にSESから脱出してボーナスのある生活へステップアップするために重要な考え方を説明します。

とにかくSESから脱出することは簡単なのにダラダラと貴重な時間を無駄に過ごしてしまうことだけはNGと理解しておいてください。

低賃金で耐えられるのは若いうちだけ

そもそも低賃金で耐えられるのは若いうちだけです。
20代前半であれば生活費とたまに遊びにいくお金があればそれで楽しく過ごせます。
しかし結婚し子供ができ、住宅資金や教育資金などを考えるといくらお金があっても足りないと気がつくはずです。

その時に焦って転職活動をしてもSESではスキルも身につかないため時すでに遅し、です。
このように将来をしっかり見据えて一時でも早くSESから脱出することが重要なのです。

3年や5年はあっという間

ちなみにダラダラ過ごしていると3年や5年はあっという間です。
エンジニアのピークは短いので、その頃にはスキルもない転職もできない底辺SEの完成です。
一生派遣やアルバイトのような働き方をするエンジニアで満足であればいいのですが、必ず後悔します。
そのために客観的に今の会社や自分のスキルを見直し、今いる企業を踏み台に隙あらば転職しなくてはいけないのです。

同じスキルでも転職でボーナス10倍！？

恐ろしいことにSES企業から普通のIT企業に転職するだけでボーナスが10倍になる事例もあります。
もちろんエンジニア自体の能力は変わってませんので、いかに働く環境が大事かということがわかると思います。
派遣型のような働き方で商流の末端で働くエンジニアはどうやったって高給取りになれるはずがありません。

今すぐSESの地獄から転職すべし

SESの地獄から脱出するためには転職エージェントを使うことが必須です。
求人サイトを使うと隠れブラック企業を見抜くことが非常に困難です。
また、年中求人広告を出している会社（離職率が高くやばい会社）にぶち当たる可能性がめちゃくちゃ高くなります。

転職エージェントを使って非公開のホワイト企業を見つけることが転職を成功させる唯一のルールであることを理解しておきましょう。