雑学用語

【バトル漫画】イヤボーンの法則とは一体何!?詳しく解説します【サルまん】


みなさんイヤボーンの法則って聞いたことがありますか?
このページでは以下のようなことを説明させていただきますので参考にしてみてください。

・サルボーンの法則って何?
・サルボーンの法則以外のまんがの法則
・サルまんの説明
・相原弘治さんと竹熊健太郎さんの説明
・サルボーンの法則の実例紹介

イヤボーンの法則とは

サルボーンの法則について説明させていただきます。
サルボーンの法則とは漫画である手法の一つで、ピンチの際に主人公が「イヤァアア!」と叫ぶとその能力が覚醒するというものです。
頭上もしくは敵の上で「ボーン!」と何かが爆発することにより、不利を跳ね返し形勢が逆転する図式を「イヤボーンの法則」と言います。

「イヤボーンの法則」は「サルでも描けるまんが教室」の中で相原コージと竹熊健太郎が売れるための漫画法則や漫画のパターン研究の中でとりあげられたテーマの一つです。
「サルでも描けるまんが教室」は「サルまん」と略されることが多いです。
「サルまん」では多くの漫画家たちに影響を与え、「イヤボーンの法則」もその一つです。
「イヤボーンの法則」のいいところは読者に対しインパクトを与えつつ状況の変化をわかりやすく伝えることができることです。
また、ピンチからの脱出というテーマで読者の関心を高めるという意味でも効果的な手法と言えます。

サルまんの説明

「サルまん」こと「サルでも描けるまんが教室」について補足の説明をさせていただきます。
サルまんは『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて1989年46号から1991年18号まで連載されました。

サルまんでは漫画における「お約束」「うける漫画研究」「パターン分析」などにフォーカスした内容で、そういった漫画はなかなかかったこともあり漫画家、漫画家を目指すひとたちに大きな反響を与えました。
簡単に作者の説明をさせていただきます。

相原コージ・・・1963年生まれの漫画家。ギャグ漫画、パロディ漫画などを中心に多くの作品を作っている漫画家さんです。
1988年から1990年にかけて『週刊ビッグコミックスピリッツ』誌上で相原賞などを開催しています。
竹熊健太郎・・・1960年生まれの編集者、ライター、漫画家。数多くの共著、監修作品があります。

サルまんでとりあげられる法則

サルまんではイヤボーンの法則以外にもたくさんの法則が提唱されています。
いくつか例をあげてみましょう。

強さのインフレ化・・・バトル漫画において避けられない法則。今までより強い的が登場しないと漫画が進まないため、どうしても敵キャラの強さがインフレ化してしまう。
           その結果過去の敵が雑魚キャラ扱いされてしまわないように調整しながら進める必要がある。

メガネくんというキャラ設定
・・・主人公の周りにいる目だないキャラ。読者はこういった普通のキャラに感情移入して主人公を見るという説。

風刺漫画の法則・・・風刺漫画は簡単で「権力=悪」「昔は~だからよかった」この二点さえ抑えておけば共感を得られるという法則。

イヤボーンの法則について補足説明

イヤボーンの法則についてもう少し掘り下げた説明をしてみようと思います。
補足説明として参考にしてみてください。

聖女の魔力は万能ですで見せたイヤボーンの法則

アニメ「聖女の魔力は万能です 8話覚醒」がわかりやすいイヤボーンの法則です。
主人公の頭の上で爆発し、覚醒するというわかりやすいシーンです。

能力バトルのタブーとは

イヤボーンの法則はバトル漫画や能力バトルで見られる法則です。
能力バトルのタブーとは「能力無効化」「格下の技は無効化」「格下は何をしても通じない」「時を操る」「覇気だけで倒す」などがあげられます。
これは読者がみてみて矛盾を感じたりイライラする、ということが理由です。
そういう意味ではイヤボーンの法則はわかりやすく読者も「まあそうなるよね」と納得しやすいため使いやすい法則といえます。

学園バトルものでよく使われるイヤボーンの法則

イヤボーンの法則とご都合主義

イヤボーンの法則は使い勝手がいいため、あまり乱発してしまうとご都合主義ととられたり読者に飽きられたりしてしまいます。
そのためイヤボーンの法則を使う場合、しっかりと伏線を張ることが大事だと言われています。