「アフィリエイトをやってみたいけど、どう書けばいいか分からない」。
こう悩む多くの人は、「アフィリエイトでモノを売って報酬を得たいけど、どう記事を書けばいいの?」と考えます。
私もそうでした。
でも、ちょっと待ってください。
モノを売りつけようと躍起になって勧めてくるセールスがいたとします。
あなたなら、その人から何か買ってみようかと思いますか?
同様に、「報酬を得たい」ということばかりを考えて書く記事からモノを買う人はいません。
良い記事とは、目的は商品やサービスを買ってもらうことですが、読者を助けるものでもあります。
分かりやすく、役に立ち、親切でなければなりません。
スクリーン越しであっても相手に思いやりを伝えることができます。
それが人の共感を呼び、引き寄せ、そして成約へとつながっていきます。
ここでは実際に成功しているアフィリエイターのアドバイスやライティング専門家の著書*を参考に、そうした記事を書く流れについて説明します。
書き方の主な流れ
- 書く前に読者(記事の対象)を絞り込む
- テンプレートを参考に構成を練る
- 書くときは5つのコツに留意する
- 見直して記事を磨く
以下、詳しく解説します。
書く前に|読者を絞る
まず、これからどんな読者に向けた記事を書くのか絞り込みを行います。
読者を絞り込んで具体的に相手を想像することで、話しかけるような気持ちの伝わる記事を書くことができます。
最初にキーワードを探し、ターゲットを絞り、具体的な人物像を設定します。
まず、キーワードを決める
アフィリエイトサイトで、どんな案件があるかチェックしてみてください。
自分の得意分野や関心のある分野のみをチェックし、需要のありそうなキーワードを探します。
ある程度の需要があって競合の少ないニッチな所を狙います。
自分の知らない分野や関心のない分野は手を出さないようにしましょう。
知らない分野は調べるのに時間がかかります。
競合サイトを抜くのは、それだけハードルが高くなります。
また、需要がありそうでも自分の関心のない分野は記事を書くのが苦痛になります。
それは書いた記事にもにじみ出て、読者の心を捉えるものとはなりません。
ターゲットを絞る
次に、決めたキーワードを使って、どんな人に書くかターゲットを絞ります。
様々な年齢層の人をターゲットにしようとすると、それだけ競合サイトも多くなります。
上位表示されることなく、「書いたけどページが見られることすらない」という結果になるでしょう。
また、ターゲットがぼやけるので、記事の内容もありきたりで具体性のないものになりがちです。
ターゲットを絞った方が強豪と争う必要もなく、濃い読者を捉えやすいため、成約率も高くなります。

ペルソナ設定をする
次にペルソナ設定をします。
ペルソナ設定とは、商品・サービスの架空の人物モデルを設定することです。
詳細に人物像を設定することを指します。
上で絞ったターゲット層について想像してみてください。
例えば、30代女性なら、同じ年齢層の知人を思い浮かべてみます。
知人にいない場合は仮の名前を付けて、
仮:ゆづきさん(30代女性)
夫と共働き。パートの仕事しながら5歳の女の子の育児中。
趣味は料理・ドラマ
料理ブログを運営中。インスタでも料理の写真を投稿している。
といった仮の人物を設定すると、イメージしやすくなります。
自分がよく知っていることを、このゆづきさんに説明するところを想像します。
記事構成のテンプレート
読者を絞ったら、記事の流れを練ります。
良い記事とは、目的は商品やサービスを買ってもらうことですが、読者を助けるものでもあります。
どうすれば読者のためのよい記事が書けるか、書き始める前に大まかな流れを練っておきましょう。
例えば、以下のような流れで記事を書くことができます。
オープニング(冒頭)
読者が抱えている悩みや問題を明確にします。
読者の悩みに共感しつつ、記事内に解決策があることを示します。
メイン(本文):明るい未来を明示する
あなたの記事を読むとどうなるのかを具体的に伝えます。
良い結果が出る根拠も示します。
根拠をしっかり示さないと、何を書いても読者には信頼してもらえません。
テーマと関連度の高い商材を選び(マネタイズ設計)、自然な流れの中で商品の紹介をします。
悩みに対する解決策や、提案する商品の詳細に触れます。
また、デメリットについてすべて正直に書きます。
その後、メリットについて書きます。
メリットとして、
- 問題が解決される
- お金と時間の節約になる
- スキルアップできる
- 好奇心が満たされる
- 明るく過ごせる
などを挙げ、明るい未来について想像できるようにします。
記事全体では、以下の3つの点に気を配りながら書きます。
- 読者の悩みを解決できているか
- 必要な情報は網羅されているか
- 上手なライティングができているか
3は下の見出し「上手な書き方 5つのコツ」を参照してください。
答えが1つでも「いいえ」なら、まだ未完成です。
必要なコンテンツを付け加えたり、修正したりしてみてください。
結論(まとめ)
記事の内容を簡潔にまとめ、読者が行動するようそっと背中を押す文章を入れます。
リンクをさりげなく設置するのがミソです。
上手な書き方5つのコツ
ここでは、上手な記事の書き方5つのコツについて書きます。
知人に書くつもりで
ペルソナ設定で、以下の架空の人物を設定したとします。
仮:ゆづきさん(30代女性)
夫と共働き。パートの仕事しながら5歳の女の子の育児中。
趣味は料理・ドラマ
料理ブログを運営中。インスタでも料理の写真を投稿している。
自分がよく知っていることをこのゆづきさんに説明するところを想像します。
冒頭は会話を始めるように、それからストーリーを聞かせるつもりで記事を書きます。
知人に話すように書けば、自然と相手のためになる情報を伝えたいと思いますし、悪いところもすべて正直にありのままを伝えるでしょう。
自分のすぐとなりにその人がいると想像して、話しかける感じで書いてみましょう。
分かりやすい
シンプルに
できるだけ話し言葉に近い短めの文章を心掛けます。
書いた文章を声に出して読んでみて、普段の自分の口調に似ているか試してみてください。
専門用語は多用せず、使わなければならない時は手短に易しい言葉で説明しましょう。
具体的に
何かの手順を説明する場合、自分でやってみながら細かい点まで正確に伝えます。
問題にぶつかった時のための参照リンクを貼ってあげると親切です。
用語は統一する
意味の近い用語が飛び交うと、文章は複雑で分かりにくいものになってしまいます。
使う用語は統一しましょう。
出てくる用語が少なければ、それだけ覚える項目が少なくなって理解しやすくなります。
さらにサイト全体で用語が統一されていれば、サイト内で情報を探しやすくなります。
ページ内でも項目が見つけやすくなり、ユーザビリティ(使いやすさ・満足度)が向上します。
代名詞・指示語は使わない
「私たち」や「あなた」は、通常サイト側と読者を指して使われます。
ページによって「私たち」が、「サイト側と読者の両方」を指すといった使い方は混乱を招きます。
必要なければ代名詞は使わないようにし、使う場合は意味を統一します。
また、「これ」「それ」といった指示語を使うと、ざっと目を通す読者は話について来れなくなりますので出来るだけ使わないようにします。
簡潔に
結論から話す
知りたい情報があって調べたのに、なかなか答えが出て来なかったら読者はどう思うでしょうか?
なので、読者が今すぐ知りたい情報を冒頭に持ってきます。
そして要点には触れずにそれを起点として文章を組み立てます。
パッと見てすぐ分かる
段落が長くなったら内容がすぐ分かる見出しを挿入します。
でも、見出しが多すぎても分かりにくいです。
似たアイデアは1つにまとめ、セクションに分けてみます。
箇条書きでパッと情報を探せるようにします。
ざっと目を通す読者も話しのあらましが分かるよう気を配ります。
文はなるべく短く
「1つの文=1つのポイント」とします。
余分な言葉はカットし、最低限の文字数で伝えます。
大切な情報は損なうことなく、できるだけシンプルに伝えます。
思いやりを示す
読者の気持ちに合わせてふさわしい口調で文章を書きます。
読者の抱えている問題に触れる箇所では、読者の困惑やストレスを汲み取り、文章で優しさや真剣さを表現します。
そして親切かつ単刀直入に必要な情報を述べます。
良い情報に言及する箇所では、読者の心を明るくする前向きな楽しい口調で書きます。
ありのままを伝える
何かの商品を紹介する文を書いていると、聞こえは良くても少し誇張したくなるものです。
でも、ウソはいつか知られます。
読者に誠実でなければなりません。
正直にありのままの真実を伝えます。
根拠を示す
情報は正確で信頼の置けるものか確認しましょう。
そして自分の主張の根拠を明確に提示します。
商品を勧めるなら、その良さの証拠を読者に見せます。
根拠のない効果については書かないようにしましょう。
オーバーな表現は避ける
「大人気」「驚くほど」「かつてない」「想像以上」「すばらしい」といった具体性のない表現は避けます。
その代わりに客観的で役立つ情報を書くようにします。
書き終わったら|記事を見直す
記事が書けたら見直してみましょう。
下書きに保存し、一晩置いて翌日に改めて記事を見直してみてください。
記事を客観的に見るのに助けになります。
次の点をもう一度チェックしてみてください。
- 読者の悩みを解決できているか
- 必要な情報は網羅されているか
- 上手なライティングができているか
推敲して構成を見直したり、文章に磨きをかけたりします。
声に出して読んでみると、口調が適切でなかったり、堅苦しすぎたりする箇所が見つかるかもしれません。
まとめ
アフィリエイト記事は、モノを「売ろうとして書くと売れない」のです。
読者を助け、役立つ記事を書くことに専念するなら、モノは「売らずして売れる」ようになります。
書く前に綿密なキーワード設定、具体的なペルソナ設定をします。
記事のテンプレートを参考に読者の心をつかむ文章の流れを考えてみてください。
実際に書くときは、「知人に書くつもり」で「分かりやすく」「簡潔に」「思いやりを示し」「ありのままを伝える」ようにします。
最後に見直しをし、記事に磨きをかけましょう。
* ここで取り上げたライティング5つのコツは、下の本を参考にしながら書きました。